放射線治療センター

センター紹介

放射線治療センターは高度な放射線治療を安全?安心に提供するために2019年10月に開設されました。関連各科と連携し、多職種チーム医療にて各種がんの治癒の向上と患者の希望に応えられる体にやさしい治療を目指しています。迅速かつ円滑に治療を開始できるように高精度放射線治療装置であるトモセラピーを導入し、最先端の強度変調放射線治療と定位放射線治療を目的に応じて実施しています。
DSC03837(放治?伊藤)_加工済センター長
伊藤 芳紀

診療体制

放射線治療センターでは放射線治療医、医学物理士、診療放射線技師、看護師の多職種が協働して診療を行っています。高精度放射線治療を安全に提供するために医学物理士、診療放射線技師による品質管理を行っています。

診療方針

高精度放射線治療の導入や薬物療法との併用によって、放射線治療によるがんの治癒率が向上し、副作用も軽減しています。また、高齢社会に伴いがん患者が増えており、がん治療における放射線治療のニーズが高まっています。がんの治癒向上だけでなく、最小限の副作用で、喉頭や食道、肛門などの臓器の機能?形態を温存し発病前のQOLを維持したいという患者の希望にも応えられる治療を目指しています。

特徴的な診療領域

関連各科と相談のうえ放射線単独、化学療法との併用、手術との組み合わせを決めます。がんの治癒や症状緩和を目的として最新の高精度放射線治療(強度変調放射線治療、定位放射線治療、画像誘導放射線治療)を安全に提供しています。
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強度変調放射線治療
  • 脳腫瘍
  • 頭頸部癌
  • 肺癌
  • 食道癌
  • 膵癌
  • 前立腺癌:泌尿器科と協力して、直腸の有害事象(副作用)を低減する目的で、前立腺と直腸の間に『直腸周囲ハイドロゲルスペーサ?SpaceOAR?』の留置を行っています。また、前立腺内に金マーカーを留置し、画像誘導により高精度な照射を施行しています。
  • 膀胱癌
  • 子宮頸癌、子宮体癌
  • 直腸癌
  • 肛門管癌
  • 直腸癌術後骨盤内再発

頭部定位放射線治療
  • 原発性脳腫瘍
  • 転移性脳腫瘍
  • 聴神経腫瘍
  • 下垂体腺腫
体幹部定位放射線治療
  • 原発性肺癌、転移性肺腫瘍
  • 原発性肝癌、転移性肝腫瘍
  • 膵癌
  • 前立腺癌
  • 転移性脊椎腫瘍:疼痛緩和の持続にて生活の質を維持します。
  • オリゴ転移(リンパ節転移含む):局所制御の向上によりがんの治癒を目指します。
  • 脊髄動静脈奇形

主な対象疾患

全身の悪性腫瘍

脳腫瘍(悪性神経膠腫、低悪性度神経膠腫、髄芽腫、上衣腫など)、頭頸部癌(上咽頭癌、中咽頭癌、下咽頭癌、喉頭癌、口腔癌、舌癌、鼻腔癌、副鼻腔癌、唾液腺癌、耳下腺腫瘍、甲状腺癌など)、食道癌、肺癌、胸膜中皮腫、縦隔腫瘍(胸腺腫、胸腺癌、胚細胞腫など)、乳癌、肝癌、膵癌、胆道癌、前立腺癌、膀胱癌、陰茎癌、子宮頸癌、子宮体癌、膣癌、外陰癌、大腸癌(直腸癌、結腸癌)、肛門管癌、皮膚癌、血液腫瘍(悪性リンパ腫、骨髄腫など)、骨軟部腫瘍、原発不明癌など、転移性脳腫瘍、転移性骨腫瘍、転移性肺腫瘍、転移性肝腫瘍など

良性疾患

皮膚のケロイド、甲状腺眼症、血管腫、脳?脊髄動静脈奇形、下垂体腺腫、聴神経腫瘍、髄膜種など

スタッフ紹介

放射線治療科のページをご参照ください。

医療従事者の方へ

診療実績

放射線科治療科の実績をご参照ください。

医療連携?紹介制度について

御紹介いただけます先生方には、診療情報提供書のご記入をお願いいたします。治療適応について患者と相談の上決めていきたいと思います。放射線治療のみでしたらほとんどの方は外来通院で行うことができます。入院が必要な場合は関連各科にお願いすることになります。関連各科にご紹介いただいた場合でも必要に応じて治療させていただきます。